※こちらは「逆転裁判1/2/3/甦る」プレイ記です。ネタバレ注意。
一晩寝たら夢に見るほど最終法廷が納得いかないMANAです(笑)
いや、昨日は終わったばかりで何がここまで「……。」なのかわからなかったんですが。一晩寝たら思いつきました。
あの事件の捜査って、推理の入る隙がないんですよねえ……。そりゃ細かいことは推理で解き明かすんですが、一番重要なことが探偵パート/証拠品ではカケラも出てこない。
つまり、奥の院に隠れるところがあったということです。あとそこまで重要でもないけど離れもあったってことかな。
物置があるとか、そういうのが今まで一瞬でも出てきてれば、事実が顔を出した時に「そうか!あれか!」と言えたのでしょうが、それがないまま推理を進めてたプレイヤーは完全に置き去り。
「奥の院には隠れるところはない」という前提で考えてたのが、一気にどんでんですよ。それまでの考え役立たずー、って感じに。たとえ「発想を逆転」つっても、隠れるところはあったんだ!っていう根拠が全くないので無理。
それはたとえて言うならば、「なるほどーは明日の法廷に出られない。でも明後日に繋げなければならない。その方法を推理しろ!」って課題に対して、手持ちの情報でさんざん考えて答えを出したら、結局その真相が「御剣が検事局に手を回して裁判官も検事もごまかして出廷しまーす」だったというようなもので。
推理なしで出されたら「あはははは!ありえねー!」で終わることを、こうなったら「なんやそれ!そんなんありか!!推理できるわけねー!」って裏拳入りますよ。そりゃそうですよ。
今までの推理が前提から覆るような最重要事項のそれが、証言でいきなり出てきた(そしてそれを推理する材料はなかった)というのが、この気持ち悪さの一番の原因だと思います。
あとそこへとどめとして「君を信じてました」話が来て、一気にグダーっと。ただおまえの信念を立証するためにこんな推理ともつかん事件をやらないかんかったんか!という感じで。ヘナっと。
私はこのゲーム、ちりばめられた証拠品から明らかになってくる点を線で結ぶのが楽しいと思っているので(あと御剣と)、そういう面ではこの最終法廷はあんまり楽しくなかったですね。重要なところがサウンドノベルでしたね。
せっかく昔の話とかゴドーの話とかは面白かったんで、少なくてもちゃんと情報がちりばめられていれば文句なく楽しかったと思います。
っていうかもしかして、物置の話が出てくる前の時点でゴドーだと気づかないといけなかったのだろうか。先の裁判、エプロンの話題で目が見えにくいのかとは思ってたけど、今回「きっとどっかに隠れる場所あるんだ!」という逆転の発想をすべきだったのか?
でもなあ、物置に隠れてた以外にも、この話ムリが多すぎるんだよなあ……他の事件に比べて。燃えてる橋の下から死体を飛ばすとか、命が危ないような洞穴にずっといましたとか、被害者が最初から計画を分かってましたとか。分かってるなら伝えてやれよ、娘によ。あと春美を押さえとけよ。
ということで、最終法廷以外は面白かったと思いますが、私はここで躓きました。これがシリーズの締めくくり?だと思うと残念です~。