10月からのメール便改悪について、周りの人に聞いてみたんですが、みんな意外と知らないんですねー。と思ってたら、そらそうだ。日常的にメール便使う人ってそうはいないか。使ってても内情あんまり分からないだろうし…
えー、私の知識……他にネットで得た知識もあるけど、それは誰でもなんとでも言えるので、私自身が体験したこと&社員の人に直接聞いた話に限定して言いますが。(それでも正しいとは限らないので、個人的感触として見てください)
メール便は赤字を補填するためのリニューアルとして、今まで掲げてきた「原則翌日配達」を10月から破棄しました。今まで翌日配達(1日)だったのが、距離によって3~4日配達へ。
これは公式値ですが、私の所には6日かかったことがあります(東京→尼崎)。もちろんネットで追跡は変わらず出来るんですが、リニュの混乱か、そのときは追跡が使い物にならず……ずっと差し出し店のままで到着までもたされました。
まあ、追跡は前から役に立たないことがわりとあったので、参考くらいにしか思ってませんが。
で、なんでそんなにかかるようになったかというと、その日に届いた荷物はその日に配らず、センターに留め置くようになったそうです。
今日は今日の荷物(昨日以前に届いたもの)を配るのに専念して、その日に届いた荷物はコストの安い時間帯・勤務の人が仕分けすることになったらしい。
それでコストが下がるか?と色々疑問なのですが、まあそういうお達しなので、末端センターではどうしようもないとのこと。
当然、配ってる人が悪いわけじゃないのは分かります。末端の社員も、今までかなり無理をして翌日配達を続けてきたそうで(それはそうだろう、全国翌日配達はスゴイよ)。
それなのに今は荷物を2日も3日も放置しているのが見てて心苦しいと言ってました。今までの「メール便は安くて速くて追跡も出来てスゴイ!」というイメージを壊してまで、こんな手に出るのが本当に良策なのか?と。
まあ、かなり経たないとそのイメージは払拭されないと思うので、それまでになんとかメドをつける気でいたのかもしれません、リニューアル責任者のあの方は。もしくは悪評があってもいつか慣れると思ったのかも。
でもなあ、10月からそのドタバタのせいで宅配便の方も混乱気味だそうですし(センターにもよりますが、メール便はこの人で宅配便はこの人、っていう職務分配はほとんどないそうです)、これは堅く言えばクロネコというブランドイメージ失墜に繋がるんじゃないかなあ。
少なくとも「安くて速くて追跡」のうちの「速い」がなくなっただけ、という問題ではないと思う。
ちなみにリニュと同時に「メール便速達」というのができましたが、これは郵便の速達と同じで、「通常のより速く届けるよう努力するけど、保証は出来ないよ。」というだけのものです。
100円追加して速達にしたからって以前のメール便と同レベルが保てるわけじゃないので注意が必要。郵便の速達だって通常郵便の方が速くつくこともあるしね。
同人誌の世界でもメール便は長く活用されてきましたが、もしかしたらまた流れは郵便に戻ってしまうかもしれないですね。
メール便の方が安くてネット追跡ができる(一応)メリットはありますが、個人的には郵便の方がまだ信用できるなあと。というかシステムをいきなり変えて、それに多くの社員が対応できなくて荷物が混乱するようなリニューアルを決行する企業に荷物預けるのこわいと思う。
配達するひと個々人の態度や考えは別としても、「長い間、あまり変わらないシステム・手順で手紙を配ってきた」という実績に対する信頼のようなものかなー。
まあ、何度も郵便事故で手紙を紛失されたことはありますが。それはメール便でもありますし。
郵便に対するクロネコの強みは、郵便よりも「サービスやシステムをユーザの良いように改良することが迅速で簡単」ということだったので、逆に改悪した場合のダメージは計り知れないな!と思った出来事でした。
クロネコ好んで使ってたのになあ……残念。