※こちらは「幕末志士の恋愛事情」プレイ記です。ネタバレ注意。
今回かなり短い話でした。しかし、慎ちゃんルートの根幹になると思われる話題に突入。
姉さんを庇いながら睨み合う慎ちゃん、土方はあれこれと慎ちゃんを煽る言葉を繰り返します。
チビとか、下士だから祭り来ても不思議じゃないとか。チビはスルーしても身分卑しいと言われることに悔しさをにじませる慎ちゃん、しかし姉さんが十八番のわたしのせいだを発動したので落ち着き、「人の本質は貴賎ではない、あなた自身もよくご存じではないのですか」と切り返します。
それで土方の殺気が消え、いいツラしてるとか新撰組に入れとか言った後、興が冷めたと土方は刀を収めました。今日は非番だからと。
しかし、そこからが本題だった……。
背を向けて帰りかけた土方さん、一つ忠告してやろうと振り向いて、「女に惑えば強い志も簡単に砕ける」と言います。
ここですでにヤバイ匂いがしていた。まじ、嫌なタイミングで嫌なことを言い出すなあ……。今の慎ちゃんはまさに真ん中にいるから、簡単にやられちゃうぞ!
案の定、
「俺と総司が坂本とその女に同時に斬りかかったら、どちらを助ける」
というストレートな問いかけを。
あああああ頼むから慎ちゃん、がんばってくれ!後ろに姉さんがいるから大変だけど、それ維新派として問われてんだぞ!
「おまえが坂本に向かえば、その瞬間に総司の刀は女を貫く。かといっておまえが女を守れば坂本は死ぬ」
「…………」
「つまり、おまえは坂本と女、どっちを取るのかって聞いてんだよ」
「…………おれは」
「まぁいい、その答えは次の機会にちゃーんと見せてもらうさ」
言いかけた答えは遮られたけど、やっぱり答えられませんでした……。
龍馬さんが要となる人だということとは別に、結局、覚悟はあるのかって聞かれてるんですよね。新撰組の副長に。
実際どうするかはともかく、そこで答えを迷ったらいかんと思うんですが……龍馬さんだって言えないと維新派の大義が立たなくなるじゃないですか!まあそれを見越して志が砕けるとか言われたんだけど。あと慎ちゃんには先生みたいな「言だけでも張っておく」みたいなことはできないと思うけど。
それにしても痛いときに痛いところを突かれました。「次の機会」が来たとき、多分そこを突かれたら隙ができそうです。その為に伏線張っていったんだと思うと、くそーあの副長容赦ねえなという感じ。
まあ、ただ単に揺さぶるためだけじゃなく、本気で覚悟がないんだと知らしめるためにやったんだと思いますが。土方さんそういう人っぽい。性質としては先生に近いかも?
で土方さんが帰った後、対等に見えた慎ちゃんは実は怖かったそうで、でも姉さんに格好悪いところは見せられない、姉さんを傷付けるわけにはいかないと虚勢を張っていたそうです。
もうその時点で慎ちゃん落ちてると思う。けど悩むんだろうな。それこそ、今まで龍馬さんの身と比べられるものなんてあるわけないと思っていたんだろうし……先生の命令が全てだった以蔵よりも、なんというか重傷な感じがしました。
以蔵の場合は最初から主人公が特別で、もしかしたら最初から先生よりも大事だった?という素地がありましたが、慎ちゃんはそれよりもかなり大きな変化になるんじゃないかなー。
それを思い切れるまで修羅場が来なきゃいいのですが。寺田屋事件も近江屋事件も心配だ……。
その後、神社も見つけずに急いで寺田屋に帰ると、
血相を変えた龍馬さんが飛び出してきました。
「(主人公)さん!よう戻った!」
なごむわぁ……
「いくら待っても君と中岡が帰ってこないと、さっきから心配していたのだよ」
「そうぜよ。おい中岡、おんしまさか(主人公)さんをどこかに連れ込んだんじゃあるまいな」
www
「そ、そんなことある訳ないじゃないっスか!」
「そんなこと分からんぜよ!(主人公)の可愛い姿を見てるうちに、こう……むらむらっと」
おwまwえwがwいうなwww
ちょっと天然で可愛いことを言われただけで「まいったぜよ……」「もう……我慢できんっ」とか言い出して主人公を草むらに連れ込んだ(語弊有)おまえが言うなwwwでもあのシーン力の限り七転八倒したわwww
それに対して、何言い出すの!とヒートアップした姉さん、「慎ちゃんはそんな人じゃありませんっ!ずっとわたしを気遣って守ってくれたんです!」と怒鳴ってしまいました。
龍馬さんはビビってわかったとなだめ、慎ちゃんは嬉しいっスと感動したのですが、その後すぐ顔を洗ってくると行ってしまいます。
ああこれはやはり精神的に来てるなあーと。様子がおかしいことに気づいた先生と龍馬さんが土方さんに会ったことを聞き、龍馬さんは主人公から事情を聞く、先生は慎ちゃんの所へと役割分担。
そんなときも主人公の方に回る龍馬さんがかわいい……。
場面は慎ちゃん一人称へ。
やっぱり思った通り気に病んでいる慎ちゃん。顔を洗うにあきたらず頭から水を被っているところへ先生が。
一人にしておいてくれと言いますが、そんなことで引き下がる先生ではありません。土方に会ったのかと、ずばっと核心を突きます。
心配していたという先生の台詞に、「おれには姉さんに心配してもらう権利はないっス」という慎ちゃん。あれ!?これは心の中では龍馬さんを選んでいたという意味!?と一瞬思ったのですが、そうではなく。
少し前なら迷わず坂本龍馬と言えたはずなのに、言えなかった、おれは……と言いかけた慎ちゃんを、先生が水をぶっかけて遮り。
多分あえての断言で「僕は何があっても龍馬を守る。例え誰を犠牲にしようとも」と言い残して去っていきました。
ああ、先生も慎ちゃんの志が危うくなってるのが分かってるんだよね。慎ちゃんは心の中では姉さんを選んでた、でもそれを口にしたら慎ちゃんの中で大義が消えてしまうから遮ったという。
まさか薩長同盟の近いこのときになって龍馬さんより大事な人ができるとは思っていなかった苦悩と、それでも姉さんが大事と言うわけにはいかない状況が、あまりにもシリアスと思います。ここまでとは予想しなかったー。
先生に去られた後の、
おれだってそう思っていた。龍馬さんこそこの国の光であり、希望。おれの志、そのもの。
なのにおれは……。
という慎ちゃんのモノローグと、何かを洗い流すように水を浴びてるのが辛い。いっそ姉さんと会う前に戻りたいと思ってるんだろうなー。
これ次回から、姉さんに対する態度をどうするのかと。姉さん何も気づいてないから普通に頼ってくるだろうし。先生みたいに感情だけでそれを無碍にできるほど周りが見えなくもなれないだろうし。
どっちも守るとか、そういう大言壮語でもいいので自分の中で消化しないと、どんどん悪い方に行きそうです。
しかし先生、他人のことならよく見えるなw
自分はもっと低いレベルで悩んでたくせに……龍馬さんを守るどころか、主人公に冷たく当たっちゃったというだけで大事な同盟会議中に心ここにあらずだったりとかしたじゃん……。