超遅れまくりばせながらポニョ見てきました。
うちにはTVないし例の曲すら2、3回しか聞いたことないようなネタバレ度で見に行ったのですが……
とりあえず見終わったあとの一番の感想
怖ぇええええよ!!!
怖ー!怖ー!!いや別に絵面やらシーンが怖かったわけでなくて!
いや津波のシーンはそれなりに怖かったけど、ポニョの半魚人も怖かったけど、つうかリサの運転が一番やばかったけど、そういうはっきり目に見えるものじゃなくてなんか分からんけど怖かった!!
ちょっと劇場でぞわっとしました。見てて。冷房ものすごい効き過ぎのような感じがした。
表現方法としては、(今までの宮崎作品もそうだったけどそれに比べても)ものすっごい簡素化されてて、盛り上がりそうなエピソードをわざと掘り下げずにさらっと流して描いてるイメージだったのですが、なんかその底にあるものが触れてはいけない分野のような感じがして怖かったです。
いやいやオカルトとか怪談という意味じゃないんですけどね。映画自体はすごいほのぼので面白かったし。ポニョ可愛かったし。ポニョ妹可愛かったし(わらわらしすぎて危うく気持ち悪い方に傾き駆けたが)。フジモト可愛かったし。おばあちゃん可愛かったし。
そういうんでなくて、作った人が鑑賞後に何を感じさせるつもりで作ったのかを考えるとぞわぞわしました。
あー、ほんとにこの作品で宮崎作品終了!ってつもりなんだ、と思いました。
ハウルの時はあまりにはっきりした運命の恋愛成就に「何があった!?これで終わりなのか!?」と思ったけど、ポニョは「ああ、終わりのつもりで作った話なんだ」というのが明確に読み取れた……ような気がします。
もったいねーよなー。
しかしこれを子供のために作ったってのは無理があるwいや、子供にはそんな根底に流れるクリエーターの意思なんか気づきもせず楽しんで欲しいというのは分かるんだけど、これでは悪意のないサブリミナルではw
まあ映画とか本とかってのは全部基本そうなんだと思いますが、こんなに観た人間に影響を与えそうな話はそうそうないと思います。
うーん、もったいない。早く人が死なない世の中になーれ。というかあの世とこの世が普通に行き来できれば問題ないと思うんでそれでもいーっす。
科学の力でなんとかww
この感覚を肌で感じるだけでも見に行った方がいいと思う。全手書きアニメスゲーとか水玉の表現がスゲーとか、そういう技術的なことは冒頭しか考えなかったし。
ああでも、短いのは短いと思ったなー。話を意図的に簡素化してるので、もうちょっと長い間観たかった。
でも、唐突に終わるのもスタッフロールが超短いのも含めて古き良き時代の映画って感じで、技術的表現力的には結局原点回帰なのかーと思いました。
とりあえず、総じて面白かったです。も一回いこう。