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  MN'sRM > GS別館 > GS1夢 > 天之橋・約束シリーズ1 >

 君の名前を呼んだ後に 4 

「ぅ……!」
深く指を差し込まれると、息苦しさで喘いでしまう。
内臓をかき回される様な感覚を覚えて、少女は声も出せずに仰け反った。
そして。
彼の指が生き物のように内部を動き探り当てるかのように、一点を捉える。
途端に、少女の体が反応した。
「アっ、やッ!」
覚えのある、その感覚。
以前、意識のない彼に、一瞬で高みに押し上げられてしまった場所。
弾けるような激しい反応を返されて、天之橋は顔を上げて問うた。
「……どうした?」
「そこ、だめ…っ……ヘンになっちゃうぅ……っ!!」
その台詞も、激しく首を振る姿態も、泣き出しそうな瞳も。
何もかも、欲情をそそるだけであることに、少女は気づいていない。
「構わないよ。……見せてごらん」
そんな返事を期待されていないことを承知の上で天之橋は言い、暴れる膝を割ってそこに口づけた。
「いやっ……あ、まのは…しさ……やめ、て、そこっ……出ちゃ…ぅ、あ、ぁああっ!!!」
内部の敏感な場所を、じれったいくらいゆっくりと刺激しながら、花芯を舌で愛撫すると。
少女はすぐに嬌声をあげ、体を大きく震わせた。
同時に、指を飲み込ませた場所のそばから、こぷりと音を立てて一気に体液が溢れシーツを濡らした。
指を包む粘液よりさらさらとしていて、薄い乳白色の、液体。
「あ……ぁ……?」
初めて味わう感覚に呆然とする少女を盗み見て、天之橋は唇だけで薄く笑った。

「……っ!」
指を一気に引き抜かれる感触で、少女は我に返って。
まだかたかたと震えている足を、抱えられていることに気づく。
天之橋はまっすぐに彼女の瞳をのぞき込み、瞼にキスを落とした。
動揺のあまり、少女の頬に流れる涙が痛々しかったけれど。
それで却って、やめられなくなった。
それでも。

「……

彼が少女を呼ぶ声には、愛しさが満ちていて。
ともすれば抵抗してしまいそうな彼女を、甘く縛る。
ここで拒否しなければもう引き返せない、そう分かっているのに。
そんな状況で『キスして欲しい』と思わせる彼をずるいと思った。

息を詰めて、予想される痛みに耐えようとする少女の唇に、暖かい彼の唇が重なって。
優しく口内をかき回され、力が抜けてしまう。
「…っ……ふ……っう、……ン!」
何の前触れもなくあてがわれたそれが、体が反発する前に彼女の中に侵入する。
力をこめて拒絶しようとしても、キスに囚われている意識は反応してくれず。

やがて唇を離したとき、少女の口から漏れたのは、泣き声ではなく快楽の吐息だった。

「ふぁ、……っあ!」
「く……」
ゆるゆると揺らされることに、違和感はほとんど感じず、逆に天之橋の方がその狭さに切なげな息をついた。
部屋に響く、湿った音。
それがますます、快楽を加速させる。
「あ、……ふ、ぁ…あ……ん、っ……」
すっかり辿々しさの抜けた喘ぎが、自分を誘っているようで。
ふらふらとそれに乗り、足を大きく広げさせると、少女の瞼がぴくりと震えた。
「ひぁ、……ヤ……あ、ぁっ……ダ、メ……」
っ」
譫言のように呟かれる羞恥の言葉に、一瞬頭が白くなった。

自分は、こんなにも彼女に溺れているのに。
完全には堕していない彼女に、苛立ちを覚える。

どうにかして彼女を貶めたい衝動に駆られ、天之橋は少女の耳元に口をよせた。
?……気持ちいい、って……言ってごらん」
耳朶を舐めながら、そう、囁くと。
「………!」
熱にぼやけていた瞳が、一気に状況を思い出したかのように見開かれた。
「……やっ……嫌…、あっ!」
目を逸らして呟く拒絶に、律動を止める。
「よく、ないのかね?……止めようか?」
言葉面だけは、気遣いのような台詞。
しかし、その中には強制の色が含まれている。
少女は首を振り、固く口をつぐんだが、胸に唇を落とされて思わず喘ぎを上げた。
「ぁう、んんっ……!」
胸の頂点を甘咬みしながら腰を引くと、いっぱいに満たされていた部分の空虚さに、少女は無意識に腰を揺らした。
物欲しげなその動きに、天之橋はクスリと笑う。
「……やぁ…っ……いじ、わ…る、…しなっ、あぁあっ!!」
切なく囁かれる切羽詰まった言葉。恥辱と隷属が入り交じった瞳に、不意をついて突き上げると。
空洞が一気に埋まる圧迫感と、こすれ合う刺激に、少女の思慮の糸がぷつりと切れた。
「ひぁあっ…ぃ……いぃっ……ああっ、いいで、す、ぅっ……!」
「……いい子だ」
彼女の服従に、それだけで達してしまうかと思うくらいの喜悦を覚えた。

普段清楚な彼女が、淫猥に堕ちた様子。
娼婦のような、媚態。
それを見るのは自分だけだという満足感。
彼の激情を満たすそれらに、欠片となっていた最後の理性さえ消し飛んでしまう。
天之橋は、喘ぐ少女の肌に噛みつくように唇を寄せた。
首筋に、胸に、腕に。服を着ていても見えてしまう位置なのが分かっていて、痕を残す。
彼女が自分の所有物であることを、他人に知らしめるために。

その行為と、それによりもたらされる結果を思い限界を感じた彼は、既に中だけで達しそうな少女の膝裏をぐいと押し上げた。
そうすると、抽送の度に彼女の弱い部分が刺激されるのを分かっていて。
女の本能で必死に絶頂を堪えている少女を、追い落とす。
「ぁ、あっ、ん、あ、っひ、…ゃぁんん!!」
数度、そこを擦り上げただけで。
少女は、彼の名を呼ぶ暇もなく達した。

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