「…………んっ……ぅ……」
ちゅ、と音をさせて離し、もう一度深くキスをして。
ワンピースの後ろファスナーが微かな音をたてて下げられる。
「…っっ……っっ!ん、んっ!」
胸を叩かれて口唇を離すと、少女は苦しそうに荒く呼吸している。
「アンタ…キスする時、息止めてるの?」
「だ、だって…いつものと、違うんだもの!」
「バカね、キスする時は………」
「……時は?……きゃ!」
花椿がクスクス笑いながら、少女をベッドに押し倒した。
ワンピースの肩がするりと衣擦れの音を立てて腕から抜ける。
彼が手早くシャツをくぐって、頬にもう一度口づけた。
「やーめた。…教えてあげない。自分で覚えなさい、一つずつね……」
「だって、……んっ…やっ……」
花椿の口唇が首筋から胸に這っていき、少女がぴくん、と震えて彼の頭を抱いた。
右手でワンピースをお腹まで下ろし、そのまま爪の先で脇腹をなぞる。
「………ひゃっ!」
少女が、ビクン、と左脇腹をかばうように身を縮めたところで、左手が背中のホックを外してそのまま胸へ進入していく。
「や、あぁん……っっ…あ…あ!」
阻むものの無くなったふくらみに口唇を這わせ、先端に歯を立てると、拙い喘ぎを漏らしながら少女が身体をよじって抵抗を示す。
「痛くないでしょ?……イヤ?」
「……っっ、声っ……でちゃぅ…からぁ…あ…んぅっっ!」
途切れ途切れにそう言うと、彼が少女の頬に手を当てて、口の中に指を滑り込ませた。
「口唇、噛んじゃダメ。…三優、可愛い……」
「んっっ…んふぁ……んぅ〜っ……やっ…」
左手が下腹部に這い下着とワンピースを引っかけ、そのまま脚をなぞらえて。
邪魔者は乾いた音と共にシーツに落ちた。
「んっ……だ、めっっ……そこ……はっ……ひあぁんっっ!!」
彼の指が、少女の内股から中心に向かってゆっくり進む。
潤みきったそこが彼の指を飲み込んで卑猥な水音を立てた。
「三優………ここ、ダメ?」
中指をゆっくりと埋めてから動かさずに、口を解放して返事を待つと、少女が微かな泣き声を出した。
「……せんせ、のっ……ばかぁ……わかってる、くせ…にっ………」
「わかんない。言ってみて?」
彼が上体をせり上げて耳元で囁く。
「……やなのぉ…じっとしてちゃ…やっ…っあ……」
ぐすぐすと泣きながら哀願する少女の声と同時に、中指が内部の上壁を押し上げた。
「ひ…ぁぁんっっ、ん…んんっ!…そこ、だめっっ!ああぁぁん!!」
弾む身体を押さえるように、体重を半分預けて。
真っ白になった少女の意識を取り戻すべく、口を塞ぐ。
「…んーっっ…!!んぅ…はっっ……んんっっ!」
すばやく膝を割って、指を引き抜き間髪入れずに、自身をあてがった。
ごめんね…指一本でも余裕ないから、かなり辛いと思うけど
苦しそうに逃れようとする口唇を完全に塞ぎ、心の中で謝って。
口唇を離し、少女の意識が呼吸することに集中した瞬間、前に体重を移した。
「っっぁ、あっっ!?!?」
異物を押し戻そうとする内部の動きに逆らって、身体を沈めると、少女が彼の首に取りすがった。
指先が彼の肌に食い込む。
「……………ごめんね、…痛い?」
ぎゅっと目を瞑り、コクコクと頷く少女の、こぼれ落ちる涙にキスをして。
「…三優を、愛してる。世界中で、アンタだけを。」
「ふっっ…あ……!?」
囁くと、ぴくんと反応して、痛みからではない声が漏れた。
ゆっくり動くと、抵抗は次第に無くなり、内壁が彼を最深部へと誘っていく。
「はっ…あぁんっっ…あ、ぁっっ……んんっ…!」
「…まだ……痛いっ……?」
「ちょっ…と……だ、けっ………でも…なんかっ……イっ…あぁっ!」
背中に回された手に熱が伝わって、それがすごく熱くて。
耳元で響く荒い息づかいに一気に余裕が奪われる。
「……くっ……みゆっっ………もぅ……っっ!」
「あぁ、ぁんっ!……せんっ…せ…やぁああ!あぁ!!…っっっ!」
ガクガクと弾む小さな身体を抱きすくめて、下半身が失くなったような錯覚の中で深く深く口づけた。
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