「…………ゴメン。」
「ゆるさないーっっだっっ!!」
翌朝。
ハダカにシーツを纏っただけで正座して謝る彼に、ぷいと横を向く少女。
「………もうしません。」
「すっごく!痛いんだからね!?」
昨晩、半ば意識の無かった彼が、薄れゆく視界の中で最後にキスした場所は口唇ではなく。
「……申し訳ございません。」
「せんせいなんか、キライ!!」
ひどいあざと、歯がぶつかった傷。
痛々しい跡が残った胸の谷間をシーツで隠し、おそらく照れも混じっているのだろう少女の怒りは全く収まらず。
結局、花椿は三連休を取らざるを得なかった。
FIN. |