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 Present for you 4 

「ひ、ぁ、ん……!」
余裕のない嬌声。弾む息。交わりあう汗の雫。
俺の上で、彼女が辿々しく体を揺らす。
挿入して確かめなくても、彼女の経験は察しがついた。
けれど、俺は。
手加減する気はなかった。

彼女は最初、つらそうに顔をしかめて、痛みの悲鳴を押し殺していた。
それでも。
繋がってる所の少し上を指で探ると、狭い内部をますます締め付けてきて。
上半身を起こした俺が、足を大きく広げさせると、深くなる結合に喘ぎ声を上げた。

「イイ…か?水結」
突き上げながら訊くと、彼女はイヤイヤをするように首を振る。
「言えよ。……イイんだろ?」
だけど、俺は許さない。
答えようとしない態度に、律動を止める。
「やっ……あっ」
彼女はものほしげに、腰を揺らしかけて。
見つめる俺の視線に気づき、目を伏せた。
「んんっ……やだ…ぁ、義人さ…ぁんっ」
耳元で、甘くねだる声。
「続けてほしい?」
少しだけ温度を下げて俺が言うと、彼女は頷き、弱々しい声でなにか囁いた。
「聞こえない。どうしてほしいんだ?」
「……! い…じ、わる……つッ!」
顔を紅潮させて、反駁する彼女の肩に。
血が滲むほど、歯を立てる。
「言えよ」
歯形からこぼれる血液を舐め取りながら、もう一度言う。
彼女は、身を震わせながら陥落した。

「………っと……も、っと…して……」
「ここを?」
後ろから手を回して、結合部をぐるりとなぞる。
「………! そ、こ……そこ、もっとして……!」
「……いい子だ」
俺がそう、許可を与えると。
彼女の表情が、浅ましい悦びに染まった。
ぐい、と彼女を押し倒し、細い足を抱える。
「あ、んっ……あ、あ、あぁっ!」
ぐちゅぐちゅと、体液が泡立つ音がする。
俺は抜き差しを繰り返しながら、足の指先を舌で愛撫した。
びくびくと、痙攣する体はそれだけで過敏に反応して。
今にも達してしまいそうに、俺を締め付ける。

「ひんっ……ふぁ、あ、も…や、やめっ……!」
「水、結?」
うわごとのように喘ぐ唇にくちづけて、俺は彼女の名前を呼んだ。
揺さぶられる、トリップした瞳が、少しだけ開かれる。
「中に……出すよ。いいのか?」
「!!」
俺がわざと、薄笑いながら辱めるように言うと、彼女の瞳が一気に見開いた。

本当は、そんなことするつもりじゃなかった。
でも、彼女の全てを自分のものにしたくて。
嫌だという彼女を、支配しておきたくて。
わざと、蔑むようなことを言う。

もしかしたら、泣くかと思った。
それとも冷めて、怒り出すかと思った。
けれど。

「ん……」
覆い被さる俺を、力の入らない両手で抱き寄せて。
俺の、耳朶をぺろりと舐め。
「いいよ……ヨく、…して……」
囁いた、かすれた艶めかしさが。
俺の余裕を、全て奪ってしまった。

「あ、ふ、ぁ……ああっ、よ、…し、ひっ……」
肉欲のままに体を進めると、涸れてしまった声で俺の名を呼ぶ。
もう、快感だか何だか分からなくなってしまっているような、呻き。
「ダメっ……ダメ、……ィく、ッ……!」
びくん。と体を引き攣らせて。
彼女の中が、痛いほど窮屈になったところで。

俺は汗で肌を滑らせながら、彼女の奥に迸りを叩きつけた。

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