拍手ありがとうございました!メッセージ第三弾
<オヤジゲ父ズ&娘さん&ぽけ(名前だけ)>
※ぽけ
(ポケステ) |
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さかなぎ様の「くるまや本舗」にて公開されているPS一家の一員。非常に愛らしいお子様。 |
※オヤジゲー |
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さかなぎ様の「くるまや本舗」から発祥した、「もしかしたらお父さんかもしれない多数のオヤジ」にご機嫌を取ってもらえるゲーム。モエ。 |
※設定 |
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ここでは
◎ ぽけ→各パパの娘
◎ 栗ちゃん(オヤジゲ主人公)→各パパの娘??
というかんじでお送りします。 |
◆◆◆ヤー父◆◆◆
「あっ、いたいた!」
「?」
自分の部屋に入ろうとした手を止めて、彼は廊下を走ってくる彼女を振り向いた。
「おー、どした?そんなに走って」
「あの。今日これから、お時間ありますか?」
「あるある。どっか行くか?」
「よかったー。今、ぽけちゃんと二人で話してたんですけど」
「うんうん」
「一緒にお風呂に入りにいこって」
「…………」
意表を突かれたように少女を見つめると、彼はすばやく辺りに視線を配った。
廊下には誰もいない。
「あ……あの?」
「あ、ああ、……とりあえず入れ」
思わず仕事モードになってしまった視線の厳しさをごまかしながら、彼女を部屋に入れる。
ドアを閉めてから、彼はにこにこと満面の笑顔で少女に目線を合わせた。
「で。みんなで風呂に入るって?」
「そうなんです。もしよかったら、ご一緒しませんか?」
「OKOK。すぐ行こう。今行こう」
「え、っと。今、ぽけちゃんが若頭さんを誘ってるので、もうちょっと待っ……」
「なにーーーー!!?」
「きゃっ!?」
急に上がった叫びに、少女はびっくりして彼を見た。
「あいつも行くだと!?駄目に決まってるだろう!」
「え?え???」
「お前、何言ってるのか分かってんのか?!俺はお前をそんなはしたない娘に育てた覚えはねーぞ!」
「あ……ご、ごめんなさい……でも……」
育てられた覚えもない、と突っ込むのも忘れておろおろと狼狽える少女の肩を、彼は言い聞かせるように掴んだ。
「でもじゃない!いいか、俺の娘と風呂に入っていいのは俺だけだ!他の何人たりとも許さん!」
「あの……あの、」
「大体なんであいつなんだ!またあいつ、俺の娘逹を誑かしやがって……!」
その時、嫌そうに舌打ちをする彼の耳に、少女の戸惑った声が聞こえた。
「……あの……水着……はしたない、ですか?」
「水着だろうと何だろうと、……水着?」
ふ、と言葉を止めて見ると、少女は少しだけ涙ぐんで俯いている。
「あ……あの、ぽけちゃんが……温水プールみたいなお風呂やさんがあるって……水着で入れるって……」
「………………」
「で、でも、だめだったらいいんです。……ごめんなさい!」
「あ、待て!」
ぺこりと頭を下げて走り去ろうとした腕を、素早く捕まえて。
振り向いた彼女の泣きそうな顔を見て、彼は大きく嘆息した。
「……いや……その。俺だけだったらいんだよ」
「でも……」
「その代わり、三人で行くからな。他の奴は連れていかねー」
「……いいんですか?ほんとに?」
気遣わしそうな彼女に、取り繕うように笑顔を見せる。
もう一人の娘をどうやって邪魔者から引き離そうか、と画策しながら。
「早く用意して来い。チビは俺が迎えに行ってくるから」
おわる。 |