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拍手ありがとうございました!メッセージ第三弾

オヤジゲ父ズ&娘さん&ぽけ(名前だけ)

ぽけ
 (ポケステ)
さかなぎ様の「くるまや本舗」にて公開されているPS一家の一員。非常に愛らしいお子様。
※オヤジゲー さかなぎ様の「くるまや本舗」から発祥した、「もしかしたらお父さんかもしれない多数のオヤジ」にご機嫌を取ってもらえるゲーム。モエ。
※設定 ここでは
 ◎ ぽけ→各パパの娘
 ◎ 栗ちゃん(オヤジゲ主人公)→各パパの娘??
というかんじでお送りします。

 

◆◆◆医者父◆◆◆

 

「よかったら、一緒にお風呂入りに行きませんか?」

満面の笑みでそう言われた時、彼はふむ、と顎に手を当てて沈黙した後、答えを待つ少女に肯いて見せた。

「……そうだな。それもよかろう」
「よかったあ!ぽけちゃんと話してて、一緒に行こーって話になったんです!」
「ほう」

さてこれは、どう出るのがよいだろうか。
そう思いつつ、表面上はいたって平静に相槌を打つ。
彼女は嬉しそうに彼の手を取った。

「じゃあ、行きましょう
「……ひとつ聞くが」
「はい?」
「うちの風呂はそれなりに広いとは思うが、三人となると少し窮屈では?」
「…………え?」

彼の手を引っ張って行きかけた少女が、ぴたりと歩みを止める。
それを意に介しもせず、彼は言葉を続けた。

「どうせならひとりずつと分けて入る方がよくはないか?洗い場と浴槽に分かれなければならないのは、一緒に入っている感じがしない」
「えっ……」
「湯船から背中を流すこともできなくはないが……それは少し、こう、不自然と言うか」
「あ、あの……そうじゃなくて」
「いや、勿論、せっかく親子のスキンシップに誘ってくれたのに異議を唱えるつもりはないのだが」
「………………」

そうじゃなくて隣町の大きなお風呂やさんに行きたいんです、と言いかけた少女は、その台詞に口をつぐんだ。
彼の表情は至極真面目で。彼女がただ温水プールや温泉があるクアハウスに遊びに行きたいだけだと言ったら、がっかりしてしまうかもしれない。
どう説明したらいいのだろうと悩んでいるうちに、彼はぽんと手を打ってもう一度肯いた。

「そうか。広い風呂に行けば問題はないか」
「え?」
「そういえば久しく温泉も行ってないな。部屋に露天風呂付きのいい旅館がある」
「…………お父さん」
「ああ、一般の混浴でも私は全く構わないが、お前逹が困るだろう?
 それに三人の方が、十分に堪能できて良い……」
「お父さん!」

さすがに彼の思惑に気づいて、少女は頬を染めむーっと唇をとがらせた。

「もう!違います、隣町のお風呂やさんに行きたいんです!ちゃんと水着きて入るとこ!」
「水着など着て風呂に入るのはルール違反だぞ」
「い、いいんです、温水プールなんだから!」
「しかし風呂と銘打つ以上、社会通念に反しているのは事実だ。ここは私達だけでも模範を示さなくては」
「示さなくていいです!もうっ、からかうんだったら連れて行きませんよ!」
「私は至って真面目だが?」
「お父さん!!」

もう知らない、と走り出しそうな彼女の腕をちゃっかり捕らえ、彼は相変わらず真剣な顔をして問うた。

「先に確認しておくが、水着はビキニだろうか」
「………………」
「タイサイドボトムやチューブトップも似合うと思うが」
「………………」
「なんなら先に買い出しに行くか?」
「………………」

返答は、素晴らしく苦々しい沈黙だった。

 

おわる。

※ タイサイドボトム=ひもパン
※ チューブトップ=ストラップやホックがないブラ