MANA's ROOM〜トップへ戻る
Total    Today    Yesterday   拍手メールサイトマップ
更新記録リンク掲示板日記
ときメモGS別館 アンジェ・遙時別館 ジブリ別館 ごちゃまぜ別館
 
 

 

拍手ありがとうございました!メッセージ第三弾

オヤジゲ父ズ&娘さん&ぽけ(名前だけ)

ぽけ
 (ポケステ)
さかなぎ様の「くるまや本舗」にて公開されているPS一家の一員。非常に愛らしいお子様。
※オヤジゲー さかなぎ様の「くるまや本舗」から発祥した、「もしかしたらお父さんかもしれない多数のオヤジ」にご機嫌を取ってもらえるゲーム。モエ。
※設定 ここでは
 ◎ ぽけ→各パパの娘
 ◎ 栗ちゃん(オヤジゲ主人公)→各パパの娘??
というかんじでお送りします。

 

◆◆◆外人父◆◆◆

 

「あっ、いたいた!」

部屋に入ってくるなりそんな声をあげた彼女に、彼は少しだけ苦笑した。
ぱたぱたと大きさの合わないスリッパで駆けてくる姿を見ながら、転びそうだなと心の中で呟いて。

「あの、今日これから、お時間ありますか?」

そんな笑顔の問い掛けに、返事の代わりに椅子から立ち上がる。

「ああ。どこか行くのか?」
「ええ、ぽけちゃんと。ご一緒しませんか?」
「俺は構わんぞ。お前逹だけで行かせたら危なっかしいからな」
「危なっかしいって、もう子供じゃないんですから…きゃっ!」

言ったそばから、絨毯の縁に躓いて転びかける彼女を、彼は予期していたように綺麗に抱き留めた。

「っと。ほら、な?」
「…………ぅー……」

むーっと拗ねた顔をして、小さな声で礼を言う。
体勢を立て直した後も、意味なく腕を取られているのに少しだけ頬を染めながら、少女は一応抗弁した。

「でも、子供じゃないですからね!」
「分かった分かった。で?どこに行くって?」
「えっと、お風呂入りに行こうって」
「………………」

一瞬の沈黙。
少女は不思議そうに首を傾げた。

「……?あの?だめ、ですか?」
「……いや……俺は構わんが。意外だな」

少しだけ驚いたように顎に指を当てて、彼はじっと少女を見つめた。

「そうですか?私、おふろ大好きですよ?」
「いや、そうじゃなくて」
「???なくて?」
「いや、いい。じゃ行くか?あいつはどこだ?」
「ぽけちゃんですか?今、お出かけの準備してます。お風呂やさん行ったことないって、すごく楽しそうに」
風呂屋?」

思わず問い返す。
それに、少女はにこにこと笑顔を返した。

「ええ、こないだ隣町にできたんですって。水着で入れて、温水プールみたいになってるから、みんな一緒に入れますよ〜」
「……ああ、そうか。……なるほど」

ひとり納得したように肯いた彼は、クックッと笑いながら彼女を抱き上げ、その額にくちづけた。

「お前は本当にお姫様だな。俺以外の奴の前でそんなこと言うんじゃないぞ」

 

おわる。