親愛なるあなたへ　後書き　

ああああ、エピローグげろあま〜！

内気ちゃん×ヴィクのお気にカップルのお話でしたが、いかがでしたか？
内気アンジェはゲームでは一律162cmでしたが、私の中では149cmくらいです。
ヴィクが186cmだからその差37cm！ 大木の陰で寄り掛かってあまやどりしてる仔うさぎ状態。抱きしめられたらアンジェつぶれちゃうよ（笑）

このカップル好きなんですよ。ヴィクってオヤジでしょ？もうオヤジ丸出し（笑）
だけど彼はそこが良いのよ。若者（いや、若者でない人も中にはいますが）の守護聖や教官とはひと味違った良さ！しかもオヤジな上に純情で子供っぽくてかわいいという。
泣き虫で甘えん坊なコドモをでっかい体と心で包み込んで、なにが起きても絶対守ってくれるっていう安心を与えながら、本人は護られてる気がしてるんですよ。
ちっちゃなアンジェに、骨の随まで頼り切っているオヤジ。……いいなぁ。（美行さんと牡丹ですね・笑）

そんだけ惹かれ合っていながら、彼はオヤジで（しつこい）軍人ですから一筋縄では行きません。すでに手の届かないひとになりかけているアンジェを、連れて逃げるどころか想いを打ち明けることさえ自分からはしませんでした。
これは別に、そうできる人より愛が足りないってことじゃないんですよ。彼が、他の誰よりも『大人』だったということです。
周りの状況とか、人々の考えとか、何よりアンジェのこれからを全部考えて行動してるってこと。
告白して、「俺がおまえを守るから」なんてかっこよくタンカきっても、それは無理なことを知っているからです。

試験をやめることを決めるのは彼女である以上、部外者である彼には何もできません。彼女が不当に責められるのを守ることはできても、彼女自身の後悔や自責は拭えないんです。アンジェなら自分が倖せな分だけ迷惑をかけた人にすまなく思うでしょうし。
犠牲精神とかじゃなく純粋に、『アンジェが苦しむより自分が辛い方が』と考えたんでしょうね。

ですが、アンジェ自身が選んだなら話は別です。彼女が何もかもを承知した上ではっきりと自分の意志を示した時、ヴィクは一瞬で未来を決めてしまいました。
考える間もなく彼女を護り共に生きていくことを決め、必要なら『連れて逃げ』も『女王を蹴飛ばし』もしたことでしょう（笑）
生真面目ないち軍人が女王即位の儀をぶちこわして次期女王の手を取るなんて、成婚の儀で警備してた警官が妃殿下を連れて逃げるようなモンですよ？しかもその場で即決したんですからねー。

いろんなものを気遣って決断が遅いけど、一度決めたら絶対に迷わない。自分の意志に自信を持っている、まさに彼は精神の教官です。
ま・そのへんが女王アンジェとロザりんにはもどかしかったようですが。いいこたちよね〜、変わってなくてお母さんは嬉しいわ。

別にそんな難しい話でなくても、「ヴィクかっこいいなぁ」とか「アンジェ甘え過ぎや！ こいつまさかいっつも抱きついたりしてんのか！？」とかチョクに思って頂ければ十分です。
ちなみに「俺がおまえを守るから」ていう話も大好きです〜。

あと、いきなり前半の主導権を握った若者君！ いや〜、勝手にオリキャラ作ってどうしようと思いましたよ。
当初は「ヴィクって将軍だから部下がいてもいいよな。きっと崇拝されてるんだろうなぁ」というささやかさで始まったのに、思ってもみなかった大作へ（汗）

ボード掲載時にいきなり雨聖氷瑠さんに見破られてしまったんですが、キールのモデルは銀英伝のキルヒアイスです。（名前が重複してることには気づかんかった）
名前呼びを無理に「閣下」て言ってるとこがすでにキルヒだよね！
髪の色は茶色で、ランディのクセをなくしたような普通の髪。瞳の色は透明に近い水晶の目。顔立ちは目立たないけど、フツウの好青年っぽいイメージです。
ヴィクを崇拝しちゃってる、独創力はないけど有能な副官、て感じ？（ちょっとだけエミール・ゼッレの未来版かも）
あんまりオリキャラを出すの忍びなかったんですが、なかなか好評なようでほっとしました。自分も一目惚れだったくせに静かに身を引いてかっこよかったし。

若者君は以降も登場予定！ そのうち倖せにしてあげるからね、がんばれ！