LOVE SONGs　後書き　

ありゃりゃりゃ〜……続いちゃいました。
結婚してなかったのか！？という声が聞こえてくるような気がしますが、誰かに反対されながらでも続けられるのは恋愛だけで、結婚するならできれば祝ってほしいとアンジェは思ってて、商人さんの方はべつに今アンジェが傍にいるならなんでもいいやと思ったんでしょう。
でも、アンジェももう１８ですし、心ない人間が言えば「内縁の妻」ですからねー。商人さんもついに決心したのでは？

これからまたおとーさんを説得しなきゃなんないし、まだまだ大団円にはほど遠いけど、でもとりあえずはハッピーエンドですよね。
あーよかった、ちゃんとたどり着けて（汗）

しかしオヤジ、ちょっとおかしいぞ……
３６で、そとみ２０代半ばで、もうすぐ１８のアンジェの父親で、有名大学の学長！？ どんな人間やねん（笑）
イメージ的には、すごく気持ちが若くて子供っぽくて、娘に駄々こねるようなやつで。だけど他人には気むずかしいえらい学者さんだと思われてるんですよね。性格から言ってたぶん文系でしょう。

理系だと、説明しなくても結果さえ出せばなんとかなる（こともある）んですが、文系は「言葉」を正しく伝えないと絶対ダメですからね。
だから冷静に理性的に考えて、よく吟味してから口にするという教育をアンジェにしてきたんでしょうが、なにぶんアンジェは若いので……若いゆえに悲劇になるかもしれないふたりを、内心ため息でしぶしぶ挑発してる彼の苦労が良くわかります（笑）
「本当はさっさと別れさせたいんだ！ 俺だけの娘なんだぞ！？」とかぶつぶつ言いながら、それでも助け船を出してるんでしょうねえ。
でも本当に戻ったらやっぱ気分悪くなっちゃいましたけどね。

んで、この話でいちばん気に入ってる場面は、「かなわんなあ」……です。
このシーン、みけらんが映像（しかもアニメーション）つきで頭ん中に送り込んできました。
いつもふざけてる商人さんが、「黙っていれば整った顔」をパソコン画面を見つめたまま憂いげに苦笑させ、そのまま椅子にもたれ掛かる。彼の美形な額に波打つ髪が流れて、それがますます表情の妖しさを増す………みたいな？（笑）
いつものやんちゃでお気楽な雰囲気はどこへやら、「憂い顔の美青年」てカンジで美しかったです。さあみなさんもレッツ想像！

あと、今回のアンジェはちゃんと強気ちゃんだったのも嬉しい。
弱くなっててどうしても暗い方にしか考えられないときに、自分の力で持ち直せる強さ！ 商人さんをひっぱたける（……。)あの強さ！
あれこそこのアンジェの真髄でしょう。がんばれアンジェ！

………全般に漂うくさくさ雰囲気にはノーコメント（笑）