遙かなる時空の中で3
「運命の迷宮」嘘予想(ネタバレ)

 

隊長のところの捏造妄想に促され(笑)はりきって見たネタ夢です。隊長サイトの「遙か3捏造迷宮泰神」あたりもご覧ください。
えーととりあえず、「運命の迷宮」の設定から言ったらあれは5章和議後なんだろうけど、平泉に行かなきゃどうしようもないので下の妄想ネタ夢では

平泉ノーマルED(例の最凶・泰衡暗殺ルート)→皆で現代へ

という反則仕様でした。
荼吉尼天が倒されないと泰衡死なねえとか景時どうやって合流するのとか無理が残りますが、そのへん考えてなかった。(夢なので)
きっとそんな些細な問題はルビーパーティの気にするところではないさ!という期待を込めて。景時ルートみたいなかんじで荼吉尼天が現代に逃げりゃ可能なのかも…?
台詞だけのメモにちょちょっと動きを足しただけなので創作にもなってないですがまあ、ネタを楽しむ感じでどうぞ。あと景時ファンの方怒らないでくださいね、嘘予想なので!そもそもネタがものすごい強引ですが、そのへんは夢ということでよろ!!

 

〜あらすじ〜

現代に逃げた荼吉尼天を追って倒した後、もとの世界に帰れなくなった神子と八葉。突然現れた迷宮で、神子は記憶を失くした泰衡に出逢う。
理由も意味も分からないまま、迷宮で泰衡と逢瀬を重ねる神子。
そのうち事件が起こり、迷宮へ行く道が閉ざされてしまう。
この世界自体が危うい危機的状況に陥り、神子としての決断が求められる岐路で、白龍が初めて謎を明かす……! 
みたいな!











白龍。何か……知ってるの?」

そう尋ねると、白龍は申し訳なさそうな顔で頷いた。

「うん……。ごめんなさい。今まで私は、関わることを許されていなかった」
「許されて……?」
「今の私には、力がある。人の世に干渉することは許されていないから。
 でも、今の神子には、私の助けが必要だ。神子はそれを願った。だから、私は神子を助けることができる」
「じゃあ、おしえて。どうして京に帰れなくなったの?どうして泰衡さんがあんなところにいるの!?」

神子が真剣な瞳で見上げると、白龍は姿勢を正して、意外なことを口にした。

神子は、八葉とは何か、知っている?」
「八葉とは……何か?
 え…っと、八葉って、」


 →龍神の神子を守る役目のことでしょ
 →改めて言われると、よく分からないけど……
 →大切な仲間だよ



「大切な仲間だよ。みんな」

迷いなくそう答えると、白龍は少しだけ驚いた顔で、でも穏やかに微笑んだ。

「そうだね、……みんな。
 みんな、神子の仲間だ。神子を護っている。異世界で神子が健やかに在れたのは、八葉が気を整えていたから。
 あの龍脈の中で、異質な陽の気を持つ神子は、ひとりでは存在できなかった」
「八葉のみんなが……護ってくれた、から」
「八葉が揃って初めて、神子の気は満たされる。八葉は神子から長く離れてはならない」

ぎく、と身体を竦めた彼女に、労るような瞳を向けながら。

「……将臣と譲は、離れても問題ない。彼らが長い時間をかけて築いた神子との絆は、強くて自然だから。
 将臣と譲なら、離れていても神子を想うだけで神子の助けになれる」
「白龍」
「でも、京の世界の八葉は、神子のそばにいなくてはならない。
 平泉で神子が体調を崩したのは、そのせいもあったんだ」
「景時さんが……いなかったから……」

この世界に共に来てから、前のように仲間として接してくれる景時のそばにあって、あえて気にはしなかったこと。
でも、そのことは今は関係ない。それで景時を恨んでいるはずもないし、何より彼がそばにいてくれることが、嬉しいから。

後を促すように白龍を見ると、白龍は苦しそうな顔をした。

「私にはどうしようもなかった。特に小さい姿に戻ってしまってからは、気を窺うのさえ難しくなっていたから。
 でも、神子を補う気の流れはよく分かったよ」
「補う……?」
「景時と同じ、兌の卦を纏う気が、神子の持つ宝玉を通じていつも神子を補っていた。景時と同じ陰陽師の業で」
「!まさか、泰衡さんが!?」

はっとして思わず叫んだ神子に、白龍はゆっくり頷いてみせた。
八葉の気の損失は、白龍にさえそう補えるものではない。ましてや只人が行うのは並大抵のことではないと。
それをずっと行っていた泰衡の負担は如何ばかりか、想像できなかったわけではないけれど、知れば神子は止めさせようとするから言えなかったと。
そう告白する白龍の言葉を聞きながら、神子は呆然と俯いた。



知らなかった。
そんなこと、知らなかった。
あの尊大で冷酷な、自分の望むもの以外は平気で切り捨てていると思っていた人が、そんなことをしてくれていたなんて知らなかった。
記憶を失くしても冷たい態度は変わらない、と思っていたのに。
それでも尚、逢いに行かずにはいられなかったというのに。
あのひとはそんなことをする人だったんだろうか?それとも、たまたま運命がそうだっただけ?

そう考えてから、ゆっくりと首を振る。

きっと、そうではないのだろう。幾度となく辿った運命で、あのひとの運命はいつも変わらなかった。銀が生きているか死んでいるか、景時が戻るか戻らないかで終わりは違ったけれど、彼のすることを変えることはできなかった。
あのひとはいつも、自分のなすべきことを当たり前のようにやっていて。誰に知らせることもなく、誰に非難されても、自分が決めたことを迷わないひとだった。
周りを次々と切り捨てていくのも、平気ではなかったのかもしれない。だって、あのひとはいつも、切り捨てるものを切り捨てる直前まで大切に守っていたから。
父である秀衡も、部下である銀も白龍の神子である自分のことも。



「……泰衡が神子の気を整えて、神子と泰衡はつながった」

呆然としたままの神子を気遣うように、小さな声で白龍は呟いた。

「八葉ではないけれど、それに似た絆が生まれた。神子があの世界へ戻れなくなったのは、泰衡の運命が迷ったせいだ」
「迷った……?泰衡さんが、死んだってこと?」
「死ぬのとは少し違う。神子は、あの世界で運命を変える神の子。神子があの世界にいる限り、他の者が命を落としても運命は迷うことはない。けれど」

「あの世界で、神子は泰衡の死を知らず、こちらの世界に戻ってしまった。
 神子がいなければもう、運命は巡らない。泰衡の運命が変わることはない。
 でも、泰衡と神子は時空を超えて繋がっているから、魂として龍脈に戻ることができない。
 運命の迷った魂の行き着く場所それがあの迷宮のあるところだ」
「運命の……迷宮……」

すう、と背中が冷たくなった。
自分のせいで、泰衡の運命を惑わせてしまったのだろうか。白龍の言っていることが真実ならば、彼の魂は永久にあそこから逃れることなく、彷徨ってしまうのではないか。
それを助けようにも、泰衡が命を失ったあの世界には自分たちは戻れない。自分があの世界にいないから、泰衡は解放されない。為す術は、ないのかもしれない。

しかし、神子は迷うことなく顔を上げると、白龍の瞳をまっすぐに見た。

迷宮へ行くよ」

今となっては、泰衡のところまでたどり着けるかも分からない。
たどり着けても、泰衡はもう無事でいないかもしれない。
けれど自分がまだ白龍の神子なのであれば、彼と逢えないはずがないから。
死の運命さえはねのけて繋がっている絆を、自分の運命を、信じる。

「あのひとに逢いに行く」

笑みさえ浮かべた強い瞳を見返して、白龍はもう一度頷くと、そっと彼女の手を取った。


「うん。行こう、神子」





〜そして、最後の戦いが始まる〜

 

 

 

 

 

 

こ、こんなかんじでした……!
前後もなくここだけのネタでは何が何やら分かりませんがすみません。というか景時がいないフォローを泰衡が密かにやってたのでは、というのは前から思ってたことなので、それを見たかっただけだろうと。だって同じ陰陽師でありながら性質が真逆だし……。
あ、景時が兌の卦っつーのはゲーム中には出てこなかったと思いますが、地の白虎ならそうだろうと思って勝手に書きました。間違えてたらスマン。

この前後はもうすでに覚えていません。夢ではなんかあったはずなんだけどなー色々とイベントが。
まあでもエンディングとかはどうにでもなるので、見所メインは「泰衡との逢瀬」「ラスボスに共に挑む泰衡と神子」ですよね!(笑)まんまトロワアリオスで良いです逢瀬は!!

コーエーさんおねがいしますまじでまじでおねがいです